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森博嗣『ダマシ×ダマシ』

「もしかして、ある人に騙されてしまったかもしれないんです」

 

ある女性がこんな悩みを探偵社に持ちかけます。

 

「結婚詐欺」かもしれない、とその女性は言うのだが、その詐欺師が死体で発見されてーーーー

 

今回は森博嗣さんの『ダマシ×ダマシ』を紹介します。

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01.ざっくりどんな話?


ざっくり言うと、「詐欺師を殺したのは誰だ!?」というミステリーです。

 

森博嗣さんは、すべてがFになるを代表として、数々の作品を手がけています。

この『ダマシ×ダマシ』は、「Xシリーズ」(シリーズのタイトルすべてに「×」が入るため、「Xシリーズ」と呼ばれています)というシリーズモノの最終巻になります。

 

椙田という男が経営する探偵事務所に、毎回事件が舞い込んできて、小川玲子、真鍋、永田などの仲間たちが協力して謎を解く、というシリーズです。

 

 

今回は「結婚詐欺の加害者が、殺人事件の被害者に」という事件に挑みます。

 

 

 

 

02.読後の感想


読後の感想は、「これで終わりではないな」というものです。

 

というのも、今までの作品の伏線を回収しきれていないのです。

 

森博嗣さんは軽く50冊以上の作品を手がけていますが、一作品めの『すべてがFになる』から、最新作の『人間のように泣いたのか』(今月発売です!)まで、すべてが繋がっているのです。(スゴすぎる……!)

 

一見関係ない、独立したストーリーのように見えても、ずっっっっと昔の作品の伏線を回収していたりするのです。

 

なので、この『ダマシ×ダマシ』を単品で読んでも十分に楽しめますが、「Xシリーズ」を1から読むともっと楽しめるし、もっと言えば『すべてがFになる』から全部読むともっっっと楽しめるのです。(それには莫大な時間が必要ですが、、、、笑)

 

そんな本作品では、いくつかの謎が残されたままでした。

 

私は「Xシリーズ」の最終巻であるこの本で、謎の種明かしがあると期待していました。

でも、実際、謎が謎のままで終わったものもあるのです。

 

なんだか、「次の作品も読んでね!」と言われているようでした、、、。(笑)

 

 

 

03.おわりに


この本の私なりの評価は、

 

面白さ………………★★★★☆

読みやすさ…………★★★★★

ストーリー…………★★★★☆

 

総合…………………★★★★☆

 

という感じです。

 

それではこの辺で。失礼します。