森博嗣『人間のように泣いたのか?』
ついに、終わってしまった。
森博嗣さんの最新シリーズ「Wシリーズ」の最終巻。
われわれ人間は、世界は、どこへ行くのかーーー
今回は森博嗣さんの『人間のように泣いたのか?』について紹介します。
※以下ネタバレを含みます!!!!
01.ざっくりどんな話?
人間とAIの共存を目指す物語です。
この本では、「ウォーカロン」という、いわゆる「アンドロイド」が出てきます。
ウォーカロンは、自分で動き、自分で考え、まったく人間と区別がつきません。
この世界では、人間とアンドロイドの区別が曖昧になっているのです。
そして人間はあるひとつの課題に直面しています。
何百年も生きられる代わりに、子供が産めない。
つまり、「不老不死」を手に入れた代わりに、次の世代が生まれてこないのです。
そしてウォーカロンにはひとつの転機が訪れます。
子供を産むための装置が発明できるかもしれない。
これが意味するものは。
子供が産めない人間と、子供が産めるアンドロイド。
両者は、本当に別物なのか。
人間が人間たり得る理由は、どこにあるのか。
この壮大なテーマに、「人間」である主人公と、さまざまな「ウォーカロン」や「人工知能」が挑んで行きます。
02.読後の感想
この本を読んでの感想は、
「これで終わりではないな」
というものです。
本作品は森博嗣さんの最新シリーズ(「Wシリーズ」)の最終作品です。
つまり、現状新しいシリーズは発売されていないのです。
また、森博嗣さんは複数のシリーズを出していますが、実はそれらすべてが物語として繋がっていたりします。(S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズ、Xシリーズ、Wシリーズなどなど)
それを含めて、この作品が森博嗣さんの「最終作品」とは思えないのです。
きっとまたなにか続きがあるのだろう、もっともっと続きを読みたい
そう思わせてくれる一冊でした。
03.おわりに
この本の私なりの感想は
ストーリー…………★★★★★
読みやすさ…………★★★★☆
面白さ………………★★★★★
総合…………………★★★★★
という感じです。
それではこの辺で。失礼します。