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【必見】「孫子の兵法」に学ぶ「受験の戦略」【風林火山】

最近、Amazonで爆売れしている本があります。

孫子です。

2000年以上も前に中国で書かれた兵法書

コレ、実は、受験にもメチャクチャ役立つんです。

 

今回ははそんな『孫子』から受験の戦略を考えます。

 

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 01.『孫子』って?

簡単に言えば、「最強の戦争マニュアル」です。

 

2000年以上も前に、中国で書かれました。
当時は戦乱の世。生きるか死ぬかのバトルロワイヤルでした。
(世界史を勉強している人は、「諸子百家」を思い出してください。その中の「兵家」の孫武が作ったと言われています。)

そんな中で、「戦略こそが重要だ!」と、戦争のマニュアルとして『孫子』が作られました。
その戦争マニュアルがあまりにスゴすぎて、『孫子』は時代を超えて読み継がれてきました。

あの武田信玄風林火山も、『孫子』の中の言葉です。

戦争のマニュアルであった『孫子』が、時代を超えて、現代はビジネスやスポーツのの「戦略」として参考にされているのです。

 

02.受験に活かせる3つの「戦略」

 ❶受験は準備が9割

【現代語訳】
そもそもまだ開戦していないのに、戦略で勝てるのは、勝算が相手より多いからだ。まだ戦い始めていないのに、戦略で負けてしまうのは、勝算が相手より少ないからだ。勝算が相手よりも多い側は、実戦でも勝つし、勝算が相手よりも少ない側は、実戦でも負ける。ましてや勝算がないなら勝てるわけがない。この戦争の行方を観察するに、勝敗は目に見えている。

【原文】
夫未戰而廟算勝者,得算多也;未戰而廟算不勝者,得算少也。多算勝,少算不勝。而況於無算乎?吾以此觀之,勝負見矣。

 

「戦争の勝敗は戦場で決まるのではない。事前の戦略で決まるのだ」

そう孫子は言っているのです。

受験の勝敗は試験会場で決まるのではない。事前の戦略で決まるのです。

 

❷敵を徹底的に調べろ

【現代語訳】
数年間本番のための持久戦をしてきたのに、たった1日の戦いで勝敗が決まってしまう。それなのに金や名誉を出し惜しみして、スパイに敵の情報を察知させないのは、これまでの努力をムダにするダメなことだ。そんなことでは勝利を導くリーダーとは言えない。
ゆえに、優れたリーダーが軍を動かして勝ち、抜群の成功を収められるのは、先に敵の情報を察知しているからなのだ。

【原文】
相守數年,以爭一日之勝,而愛爵祿百金,不知敵之情者,不仁之至也,非人之將也,非主之佐也,非勝之主也。故明君賢將,所以動而勝人,成功出于眾者,先知也。 

 

「戦争で勝てるのは、事前に準備をした上で、敵の情報を調べているからだ」と孫子は言っています。

数年間受験のための勉強をしてきたのに、たった1日の受験で合否が決まってしまう。それなのに、入試の傾向や得点配分などを調べないのは、これまでの努力はムダにするダメなことです。

だからこそ、事前に敵、つまり志望校の情報を徹底的に調べる必要があるのです。

 

❸「負けない」を目指せ

【現代語訳】
相手と自分を知っていれば、百回戦っても危険な状態にはならない。相手を知らずに自分を知っていれば、勝ったり負けたりする。相手も自分も知らなければ、戦えば必ず危険な状況になる。

【原文】
知彼知己,百戰不殆。不知彼而知己,一勝一負。不知彼,不知己,每戰必殆。

 

有名な「敵を知りて己を知れば百戦あやうからず」の元ネタです。

ここで注目したいのが、「百戦不殆」(百回戦っても危険な状況にならない)であって、「百戦必勝」(百回戦っても必ず勝つ)ではないという点です。

戦争に100%なんてない。だからこそ、「勝つ」ことではなく、「負けない」ようにすることが大事だ。そう孫子は言うのです。

これを受験に置き換えると、こうなるでしょう。

受験で大事なことは、「合格」することです。
1位で合格することではありません。ビリでもいいのです。

 

「1位で合格」=「圧勝」

を目指すのではなく、

「ビリでもいいから合格する」=「負けない」

という意識が大切
なのです。
そのために、

「敵」=「志望校の問題傾向や倍率」
「己」=「自分の得意分野やニガテ分野」

を知ることが大切
なのです。

 

 

03.まとめ

受験という戦争を戦い抜くためには、

・事前準備をしっかりして
・相手を徹底的に調べて
・負けないように戦う

ということが大切だ、ということです。

 

みなさんも、「百戦あやうからず」を目指して頑張りましょう!