【世界史論述】唐の「3点セット」の崩壊
今回の問題はコチラ。
府兵制が行きづまった原因は何か。(30文字程度)
今回は「3つのC」のうち、次のものを使います。
Causal relationship(因果関係)
府兵制が行きづまった原因は、ズバリ、「農民が逃亡したから」です。
順を追って説明します。
そもそも、唐は均田制・租庸調制・府兵制の「3点セット」によって成り立っていました。(詳しくはコチラ。)
均田制で農民に土地を与える(均田制)
↓
農民から徴税する(租庸調制)
&
農民から徴兵する(府兵制)
「3点セット」はこのようになっています。
つまり、農民をコントロールすることが、「3点セット」にとって最重要だったのです。
ここで、もしも農民をコントロールできないとどうなるか。
負担を避けるために農民が逃亡する
↓
農民に土地を与えられない(均田制の崩壊)
↓
農民から徴税できない(租庸調制の崩壊)
&
農民を徴兵できない(府兵制の崩壊)
このように、農民がいなくなると、一気に唐のシステムは崩壊するのです。
解答例は以下のようになります。
兵役や納税の負担に苦しむ農民が戸籍登録地から逃亡したから。
今回はここまで。