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【世界史論述】北大過去問#01

今回の問題はコチラ。

 

ローマ帝国におけるキリスト教の公認から国教化に至る経緯を90字程度で説明せよ。


今回は「3つのC」のうち、以下のものを使います。


Change(変化)

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ローマ帝国において、キリスト教は、はじめは弾圧されていました。
ネロ帝・ディオクレティアヌス帝の迫害が有名ですね。

それでは、なぜキリスト教は公認・国教化されたのでしょうか?
弾圧〜国教化までの流れを見てみましょう。

キリスト教の迫害(byネロ帝、ディオクレティアヌス帝)
ミラノ勅令キリスト教公認(byコンスタンティヌス帝)
ニケーア公会議アタナシウス派を正統アリウス派を異端に(byコンスタンティヌス帝)
キリスト教国教化(byテオドシウス帝)

それぞれの皇帝の思惑は、こんな感じです。
❶「皇帝崇拝をしないでキリストを崇拝するなど許せない!弾圧!」
❷「キリスト教がかなり広まったから、禁止すると国を統一できない……。公認!」
❸「いろんな派閥があるから、いったんどれが正統か決めよう!」
❹「キリスト教を利用した方が都合がいいなあ。国教化!」 
 

こんな感じで、キリスト教は公認・国教化されました。
今回の問題では、❷、❸、❹の変化を説明すればOKです。
解答例は以下のようになります。

コンスタンティヌス帝はミラノ勅令でキリスト教を公認し、ニケーア公会議ではアタナシウス派が正統、アリウス派が異端とされた。そしてテオドシウス帝はキリスト教を国教化した。


今回はここまで。