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【タテの世界史】中東ってどんな地域?

中東史の勉強に入る前に、ざっくりとこの地域の特徴を押さえましょう。
中東のキーワードとポイントは、以下のようになります。

 

★キーワード
イスラム
★ポイント
❶「宗教」によって治められた
❷常にヨーロッパのライバルだった
❸アラブからトルコへ

 

❶について。
中東を中心とするイスラム圏は、「イスラーム教」という宗教によってひとつのまとまりを作っていました。
中東の国々が広大な領域を支配できたのは、「宗教」という結びつきのおかげだったのです。イスラーム教は中東からアフリカ、インド、東南アジアへと広がっていきました。

これは、「人=皇帝」によって治められた中国とは異なりますね。

❷について。
ヨーロッパと中東は地理的にも接しており、戦いを繰り返してきました。
大まかな歴史をみると、次のようになります。

 

帝政ローマvs.パルティア
ビザンツ帝国vs.ササン朝
フランク王国vs.ウマイヤ朝【タラス河畔の戦い】
ヨーロッパvs.セルジューク朝【十字軍】
ビザンツ帝国vs.オスマン帝国

 
❸について。
イスラーム」と聞くと、「アラビアンナイト」のようなイメージを浮かべる人もいると思いますが、登場人物はアラブ人だけではありません。

トルコ人も要チェックです。

というのも、ウマイヤ朝アッバース朝など、初期の中東の国家はアラブ人中心でしたが、カラ・ハン朝・セルジューク朝を機に、トルコ系民族が登場してきます。

そして、「オスマントルコ」と言われるように、オスマン帝国によって、中東を治める主な国が、トルコ系の国となったのです。

それでは、ポイントがわかったところで、早速練習問題に入りましょう!