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【タテの世界史】中国ってどんな地域?

さて、中国の勉強を始める前に、ザックリと中国の特徴を押さえておきましょう。

中国のキーワードとポイントは、以下になります。

 

★キーワード

中華思想

★ポイント

❶「人」によって国を治める

❷分裂と統一を繰り返す

❸常に異民族と戦う

 

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中華思想」とは、「中国が世界の中心だ」と考えることです。中国が世界の中心(=中華)で、それ以外の国は野蛮族(=夷狄)の国である、と考えたのです。

この考えから、「朝貢貿易」(中国の家臣となって、中国の皇帝に貿易を認めてもらう)という概念が生まれてくるのです。(この考えを「華夷思想」とも言います。)

 

ポイントについての解説です。
❶について。
中国という広大な地域を治めていたのは、宗教でも、教皇でもなく、「皇帝」です。要は、有能な皇帝ならば国が安定し、無能な皇帝なら国が崩壊するのです。
このように、国の明暗と皇帝の能力が一身一体だったのです。

❷について。
これは❸とも関係しますが、歴代王朝を見ると、見事に統一と分裂を繰り返しているのがわかります。

殷/周(統一)

春秋/戦国(分裂)

秦/漢(統一)

魏/呉/蜀(分裂)

隋/唐(統一)

五代十国(分裂)

宋/元/明/清(統一)

 
❸について。
その広大な土地ゆえに、中国はあらゆる異民族に苦しめられます。

漢(匈奴

宋(遼/金)

清(西欧列強)


中国にとっては、ヨーロッパの国々も「異民族」だったのです。(マカートニーやアマーストへの「三跪九頭叩の礼」は、「中華思想」の現れだったのです。)


さて、中国の特徴がわかったところで、早速練習問題に入っていきましょう。