スタ☆サポ〜京大生が受験サポート〜

【京大生】が受験に役立つ情報をお届け!

【世界史論述】阪大過去問#01

今回の問題はコチラ。

トルコ系遊牧民モンゴル高原から西方へ移動したことで、移住先となった中央アジアの言語と宗教は大きく変化した。現在の中央アジアの言語・宗教状況につながるそれらの変化がどのようなものだったか80字程度で説明しなさい。


今回は「3つのC」のうち、次のものを使います。


Change(変化)

今回は、トルコ系民族の移動が果たした世界史的意義が問われています。
ここでパッと思いついてほしいのが、トルコ人イスラーム化」です。

イスラーム」と聞くと「アラビアンナイト」のようにアラブを想像する人も多いと思いますが、実はトルコ系民族も大きく関わっています。
その、トルコ系民族がイスラームと出会うキッカケとなったのが、問題文にあるモンゴル高原から西方へ移動したことだったのです。

そして、サーマーン朝がイスラームに改宗したことで、トルコ人イスラーム化が一気に進みます。

それでは、言語と宗教について、変化前と変化後をそれぞれ見てみましょう。

<言語>
【変化前】イラン系言語が中心
【変化後】トルコ語が中心

<宗教>
【変化前】ゾロアスター教マニ教、仏教
【変化後】イスラーム

 


これらをまとめると、解答例は以下のようになります。

ウイグルの崩壊後、トルコ人中央アジアに移り、イラン系言語に代わりトルコ語が優勢になった。宗教面ではマニ教ゾロアスター教・仏教に代わりイスラーム教が定着した。


今回はここまで。