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【世界史論述】東西制度の比較

今回の問題はコチラ。

 

西欧中世にも封建制度と訳される制度が存在したが、周代における封建制度とこの西欧中世の封建制度の性質の違いについて説明せよ。(60文字程度)

 

今回は「3つのC」のうち、次のものを使います。 

 


Contrast(対比)

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さて、西欧と周の封建制の違いはよく聞かれます。
その違いを一言でいえば、ズバリ、

契約関係が、双務的か片務的か

です。
もう少し細かく説明すれば、次のようになります。

【双務的】主君と家臣の両方に契約を守る義務がある
【片務的】家臣は契約を守る義務がある

ヨーロッパでは、主君が契約を守らなかった場合、家臣は服従を拒否したり、複数の主君に仕えることができました。

しかし、周においては、親族関係の「宗族」によって封建制が結ばれていたので、たとえ主君がメチャクチャなことをしていても、家臣はとりあえず従うしかないという特徴がありました。また、家臣が複数の主君に仕えるのもNGです。

解答例は以下のようになります。

 

西欧中世の封建制は個人の双務的契約関係にもとづいていたが、周代の封建制は同姓の父系親族集団である宗族を基盤とした。

 

今回はここまで。