【世界史論述】慶應過去問#01
今回の問題はコチラ。
科挙の制度は宋代に改革され整備された。改革の内容と意義を80字以内で説明せよ。
今回は「3つのC」のうち、以下のものを使います。
Causal relationship(因果関係)
「宋代の科挙の改革」と聞いたら、パッと「殿試」を思いつきたいところ。
細かい知識ですが、宋代に、
州試→省試→殿試
という流れが確立しました。
殿試はいわば最終試験。皇帝が直々に試験管を務めるものでした。
それでは、この科挙改革の「意義」はなんでしょうか。
ある教科書を見ると、
「君主と官僚のあいだの直接のつながりが強調された」
「科挙出身の官僚が皇帝の手足として政治をになう体制がととのった」
と書かれています。
つまり、皇帝の権力が増大し、皇帝独裁体制が確立したのです。
解答例は以下のようになります。
科挙が州試・省試・殿試の三段階に再編され、最終試験の殿試には皇帝自らが臨席した。高級官僚となる合格者は皇帝の門下生として忠誠を誓い、皇帝独裁が確立された。
今回はここまで。