乙野四方字『君を愛したひとりの僕へ』
「こんなん泣けるやん、、、、」
そう言いながら、電車の中で涙をこらえ、顔をくしゃくしゃにしながら読みました。
乙野四方字さんの『君を愛したひとりの僕へ』
涙を流せなかった分、この場を借りてこの本について熱く語ります!
※なお、この本は『僕が愛したすべての君へ』という本とセットになっています。
こっちの記事もご覧ください!⬇️⬇️
01.ざっくりどんな話?
ざっくりいうと、「パラレルワールド×恋愛」です。
この本の世界では、日常的に「パラレルワールド」へ移動しており、誰もが「別の世界」の自分と入れ替わり続けています。
この本の主人公の男の子は、ある女の子と恋に落ちます。
男の子は両親が離婚し、父親と二人暮らし。
女の子も両親が離婚し、母親と二人暮らし。
いつか結ばれたいと、淡い恋心をいだいていた二人。
しかし、お互いの親同士が再婚することで、彼らの運命は狂い始めますーーー
恋人同士になりたかった、二人。
でも現実では兄弟同士に。
こんなはずじゃ、なかった。
二人は「二人が兄弟同士にならなかった」パラレルワールドへ逃げようとしますーーー
……マジで泣けます。
本で泣いたことなんて今までほとんどありませんでした。
でもついこの間『僕が愛したすべての君へ』(本作とセットの本です。)で大号泣し、
「またしばらく本で泣くことなんてないんだろうなあ」
と思っていた訳です。
3日後に泣きました。
それだけ私にとって貴重な1冊、いや2冊となりました。
02.この本のスゴいところ(一部ネタバレ!!)
この本はセットの本『僕が愛したすべての君へ』よりもややSF要素が多く、世界設定がより詳しく描かれています。
また『僕が〜』では謎のままだった「伏線」が、この本によって回収されます。
要は、
「あ!あっちの本の世界線では○○だったことが、こっちの世界線では△△なんだ!」
と、答え合わせができるのです。
『僕が〜』の世界と、『君を〜』の世界、どちらが好きかは、読む人次第だと思います。
また、「この2冊をどちらから読むか」でも印象が大きく変わってくると思います。
私は『僕が〜』→『君を〜』の順番で読んだのですが、この順番で良かったかな、と思います。
ただ、逆に読んだら読んだできっとまた感動モノなんでしょうが、、、(笑)
03.おわりに
いままで正直ラブストーリーはあまり好きではありませんでした。
でも、この本を読んで、「ああ、いいなあ」と素直に思えました。
本を読んでボロボロ涙を流し、こんなにも優しい気持ちになれる。
そんな経験、なかなかないのではないでしょうか。
こんな感動を与えてくれたこの本に、本当に感謝です。
【p.s.】
※なお、この本は『僕が愛したすべての君へ』という本とセットになっています。
こっちの記事もご覧ください!⬇️⬇️
それではこの辺で。失礼します。