【世界史論述】東大過去問#03
【世界史論述】東大過去問#02
今回の問題はコチラ。
政治的権力者としてのカリフの実態は初期と後代で異なっていた。7世紀前半と11世紀後半を比較し、カリフの相違点を3つあげて120字程度で説明せよ。
(東大、一部改題)
なかなか難しいですね。今回は「3つのC」のうち、次のものを使います
続きを読む【タテの世界史】中東ってどんな地域?
中東史の勉強に入る前に、ざっくりとこの地域の特徴を押さえましょう。
中東のキーワードとポイントは、以下のようになります。
【世界史論述】唐の「3点セット」の崩壊
今回の問題はコチラ。
府兵制が行きづまった原因は何か。(30文字程度)
今回は「3つのC」のうち、次のものを使います。
Causal relationship(因果関係)
府兵制が行きづまった原因は、ズバリ、「農民が逃亡したから」です。
順を追って説明します。
そもそも、唐は均田制・租庸調制・府兵制の「3点セット」によって成り立っていました。(詳しくはコチラ。)
均田制で農民に土地を与える(均田制)
↓
農民から徴税する(租庸調制)
&
農民から徴兵する(府兵制)
「3点セット」はこのようになっています。
つまり、農民をコントロールすることが、「3点セット」にとって最重要だったのです。
ここで、もしも農民をコントロールできないとどうなるか。
負担を避けるために農民が逃亡する
↓
農民に土地を与えられない(均田制の崩壊)
↓
農民から徴税できない(租庸調制の崩壊)
&
農民を徴兵できない(府兵制の崩壊)
このように、農民がいなくなると、一気に唐のシステムは崩壊するのです。
解答例は以下のようになります。
兵役や納税の負担に苦しむ農民が戸籍登録地から逃亡したから。
今回はここまで。